7月30日(日)10~16時、原井クリニックにて表記のワークショップを行います。
次のようなテーマを取り上げる予定です。
- エクスポージャーに関するレビュー
- パニック症などレスポンデント条件づけ(古典的条件づけ・パブロフ型条件づけ)によって説明できる不安症に対する治療のレビュー
- 具体的なテクニック
セルフ・モニタリングや動機づけ面接、治療計画、セッションの構成に加えて、特に頓服の使用を含めた安全確保行動(儀式)を妨害することの重要性とその方法を取り上げます。 - 般化のための方策
治療目標の見直しを含めた、上手く行かない時のバックアップも取り上げます。 - さまざまな応用
形があるものや言葉で表現できるもの以外もエクスポージャーの対象になります。たとえば、本人自身が経験する情動や感覚も-これ自体は周りから提供することができないものです-もエクスポージャーの対象になります。これを内部感覚エクスポージャーと呼び、パニック症に対する治療として開発されました(原井宏明, 2010)。パニック症に対する認知行動療法には認知修正や呼吸訓練、VRなどさまざまなやり方がありますが、最近のメタアナリシスによれば内部感覚エクスポージャーがもっとも有効な方法です(Pompoli et al., 2018)。
実際に体験することも含めています。臨床への応用ができるような自信をつけることができるでしょう。
■お問合せ先
TEL 03-3538-6055 MAIL yoyaku@harai.net
参加申込みは以下のリンクから
https://docs.google.com/forms/d/1prXd87tjsiqFzQvenUAkL8SNbXybhr6YSH01Rg0aXyc/edit
文献・参考資料
原井宏明. (2010). 内部感覚エクスポージャー. In 対人援助職のための認知・行動療法―マニュアルか
ら抜けだしたい臨床家の道具箱 (pp. 129–132). 東京: 金剛出版.
Pompoli, A., Furukawa, T. A., Efthimiou, O., Imai, H., Tajika, A., & Salanti, G. (2018).
Dismantling cognitive-behaviour therapy for panic disorder: A systematic review and
component network meta-analysis. Psychological Medicine, 48(12), 1945–1953.