2024/1/28(日)10から16時 ハビットリバーサルトレーニング研修会 原井クリニックにて

治療者を対象とした「ハビットリバーサルトレーニング研修会」を原井クリニックにて、2024/1/28(日)に開催します。10時から16時、途中1時間の休憩があります。

申込はこちらのフォームから。

習慣逆転法(Habit Reversal Training, HRT )とはチック症や抜毛に代表されるさまざまな行動の反復に対処するために開発された多元的な行動療法のパッケージです。
BFスキナーの直弟子であるネイザン・アズリンはオペラント条件づけの原理を用いて排泄トレーニングやトークンエコノミー、コミュニティー強化アプローチ(CRA)などさまざまな技法を開発しました。
HRTは彼がチックや抜毛、皮膚むしりに対する治療として開発したものです。最初の本は1977年に出ていますが、日本では最近になって注目されるようになりました。
このワークショップでは行動自体に強化があるものを取り上げます。整理整頓強迫のように外的な強化なしに、やること自体でスッキリするのでまたやりたくなる行動です。そのメカニズムは行動内在的強化随伴性と呼ばれます。チックや抜毛などがその代表ですが、ネット動画を見だすと止められないなどの依存症や盗癖のような衝動制御の障害も含みます。
強迫症の臨床をしているとエクスポージャーだけではうまく行かない事例に遅かれ早かれ行き当たります。それを発達のせいにしても決して治療は上達しません。ある意味でエクスポージャー以上に汎用性のあるHRTを誰にでもある身近な事例を取り上げながら、実際に身につけられるようにしていきます。
HRTの基本は簡単に言えば他行動分化強化の応用です。まるでアズリンのように、シンプルなアプローチを使って多様な問題に対する解決法をクライエントに合わせて編み出せるようになることがこのワークショップの最終目標です。
参考文献
Azrin, N. H., & Nunn, R. G. (1973). Habit-reversal: a method of eliminating nervous habits and tics. Behav Res Ther, 11, 619–628.
Miltenberger, R. G., Fuqua, R. W., & Woods, D. W. (1998). Applying behavior analysis to clinical problems: review and analysis of habit reversal. Journal of Applied Behavior Analysis, 31(3), 447–469.

 

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