強迫症専門クリニックにおける診療実績―原井クリニック診療実績―2023年6月23日日本精神神経学会学術総会

〇原井宏明1,2) 松浦文香1,2)
1)原井クリニック、2)(株)原井コンサルティング&トレーニング
目的
【目的】原井クリニック(以下当院)は2019年1月に強迫症(OCD)専門クリニックとして開院した。薬物療法(ほとんどがSSRI単剤)に加え,曝露反応妨害法(ERP)を中心とした行動療法を行っている。さらに当院では短期間での治療を希望する者に対して,グループで3日間の持続的なERPを行う3日間集団集中治療(3 Days Intensive treatment:3DI)を提供している。本研究は2019年の開業から2022年3月までの患者について調査報告を行うものである。

【方法】2019年1月から2022年3月までの間に当院を受診した患者959名、3DIに参加した208名。この期間の診療情報から年齢や性別、居住地域,主病名,治療内容を調べた。

【倫理的配慮】当院のプライバシーポリシーとして,医療の質・パフォーマンスの改善のための基礎資料として診療情報を用いること,その際には個人を識別あるいは特定できない状態に加工した状態で用いることをHP上にて明示し、受診時に同意を得ている。

【成績】2021年度のデータに関して述べる。2021年4月1日から2022年3月31日までの間に当院を受診した患者は468名だった。患者の平均年齢は31.6±13.8歳、9から75歳であった。468名のうち主診断がOCDである者は336名(71.8%)であった。他の病名として醜形恐怖症13名、社交不安症14名があった。3DIに参加した者は49名、12~72歳(平均29歳)、男性28人、女性21人であった。49名のうちSSRIを服用していたのは38名だった。48名について治療前後のY-BOCSの評価を行った。治療前は平均27.8(SD4.2)、治療後は13.6 (SD5.3)であった。SSRIの使用と有無とは関係なく80%以上の患者において重症度が35%以上減少していた。学会当日は2019年から2022年度のデータをまとめて発表する予定である。

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