草稿 原井宏明 認知行動療法事典 CBTの展開3:行動理論の発展

現代の行動理論は認知を含んでいる。普通の人にとっては心と体、認知と行動という区別“心身二元論”を元にして考えることが多いだろう。心がこうだから、考えがああだから、結果としてこう行動するというように考えるだろう。行動理論は … 続きを読む

草稿 原井宏明、岡嶋美代. (2010). 強迫の不安理論 認知行動療法の視点. 臨床精神医学, 39(4), 445–449

I.              はじめに 強迫性障害(Obsessive Compulsive Disorder, 以下OCD)の治療は臨床試験によるエビデンスをもつ二つの治療法,セロトニン再取り込み阻害剤(Serton … 続きを読む

原井宏明. (2017). 強迫症/強迫性障害の診断と鑑別-強迫観念のとらえ方. Depression Strategy, 7(2), 4–7.

はじめに 2008年に九州の国立精神科病院から、なごやメンタルクリニックに移ってきた。名古屋駅のホームを見下ろすビルにある、平成5年に開設された不安症専門のクリニックである。着任して驚いたことがある。それまでの電子カルテ … 続きを読む

草稿 総論:尺度の分類とその機能、尺度として認めるために必要な特性、使うべき場面と実際の使用法

ここには100以上の尺度がある。認知行動療法(Cognitive Behavior Therapy, 以下CBT)の強みは生産性である。新たな構成概念を生み出してはそれに合わせた尺度を作って測定可能にし、研究対象とする。 … 続きを読む

2001 菊池アディクション治療プログラム-Kikuchi Addiction Treatment Service略称KATSについて-病院への報告2001年度

原井宏明(医師) 関係スタッフ 田中裕之(OT),竹内良輔(医師),丸尾結香(看護),福山正剛(看護),高木健志(CW),吉村綾(OTR) 国立療養所菊池病院 国立療養所菊池病院での治療プログラムの経緯 依存症は使用開始 … 続きを読む

2000 北部九州とハワイの物質使用障害患者の比較, 厚生科学研究補助金 医薬安全総合研究事業 中毒者のアフターケアに関する研究 11年度研究報告書,71-100

研究主旨 日本における薬物依存・中毒に関する治療・リハビリテーションに関する研究は諸外国と比べてまだ不十分であると考えられる。中でもアメリカ合衆国の治療に関する医療情報は豊かであるが,それらの情報が日本の患者でも有用かど … 続きを読む

1999 諸外国との比較-治療・リハリビリテーションに関する文献レビュー,厚生科学研究補助金 医薬安全総合研究事業 中毒者のアフターケアに関する研究 10年度研究報告書,141-145

要旨 日本における薬物依存・中毒に関する治療・リハビリテーショシに関する研究は諸外国と比べてまだ不十 分であると考えられる。治療・リハビリテーショ γに 関する英語によるレビュー文献を系統的に検索し、そ の内容をまとめた … 続きを読む

2018 認知行動療法事典第4章アセスメント リード文 草稿

認知行動療法(Cognitive Behavior Therapy, 以下CBT)をCBTらしくしているものの一つがアセスメントである。CBTの概念やモデル、技法は数えきれず、マインドフルネスのように紀元前からあるやり方 … 続きを読む

原井宏明(2009) 抗不安薬・催眠鎮静薬,抗精神病薬・抗うつ薬

出典:伊藤澄信 編集「頻用薬・常用薬上手に使っていますか?日常診療でよく使う薬の使い方とそのポイント 」(pp. 6–33). 東京: 医事新報社. 2018年6月で残部は断裁され、絶版になった。出版権が消失しているため … 続きを読む

プラタナス~私のカルテから~30年前に始まる私の幸運.日本医事新報,2016;4828,3

30年も医師を続けていれば忘れられない患者は誰にでもできるだろう。しかし,20代の駆け出しのときに担当した患者さんに50代になってから再会するというのはどうだろうか?しかも,その患者さんは急速交代型双極性障害についての症 … 続きを読む